韓国の世帯平均資産

本日(2018年12月20日)付の記事で、世帯平均負債が7,531万ウォンあり、世帯平均資産が4億1573万ウォンあるという記事があり、紹介しました。

借金を背負う人一世帯あたりの負債7531万ウォン…40代・臨時、日雇い労働者の負債の急増

世帯負債についての詳細は関連記事に譲るとして、こちらの記事では、世帯平均資産の内容についてご紹介します。データは「2018年家計金融・福祉調査(注意:リンク先ハングル)」より

分位別世帯平均資産(総合)

単位:万KRW2017年2018年増減(%)増減(万KRW)
1分位12,42013,3327.34%912
2分位21,99423,4086.43%1,414
3分位31,73534,4078.42%2,672
4分位44,10946,1284.58%2,019
5分位83,09490,5729.00%7,478
全体38,67141,5737.50%2,902

こちらの資料を見ると世帯平均資産は4億1573万ウォンで前年より7.5%増加していることがわかり、特に中間層の3分位(8.4%増)と富裕者層の5分位(9.0%増)の資産増加が目立つ。3分位が4分位よりも資産を増やしているのは、不動産を購入した人が多かったのか?など想像してしまうが詳細はデータからはわからずじまい。

世帯平均資産はわかったが、具体的にどのような資産?という疑問に応えるためか、2018年家計金融・福祉調査では、資産を金融資産と実物資産に分けて集計しており、金融資産は、貯金と家賃保証金、実物資産は、不動産とその他実物資産に分けて集計しています。

  • 金融資産:貯蓄・家賃保証金
  • 実物資産:不動産・その他実物資産

家賃保証金が金融資産?と思うかもしれませんが、「チョンセ(wikipedia)」のことを指していると思われます。(お金が戻ってくるのだから金融資産!ということではないかと。)

 

分位別世帯平均資産(金融資産)

単位:万KRW2017年2018年増減家賃保証金(2018)保証金/金融資産
1分位2,8143,0357.85%2,67125.4%
2分位5,4725,8847.53%1,17438.7%
3分位8,1378,5505.08%1,96133.3%
4分位11,71211,574-1.18%2,51129.4%
5分位22,14323,5146.19%2,87824.9%
全体10,05610,5124.53%4,83320.6%

資産に占める金融資産の割合は、全体で25.3%となっておりどの分位でも大きな違いはありません。金融資産に占める”自由に使える訳ではない家賃保証金”の割合は、平均25.4%で、当然と言えば当然低所得者の1分位は金融資産の38.7%が家賃保証金であり、自由に使える金融資産は少ない。面白いのが4分位の方は、金融資産を減らしていることなのですが、その辺りについての言及が2018年家計金融・福祉調査にはありません。

また、上の表を眺めていたら、世帯平均の家賃保証金を除いた金融資産(以下、「NET金融資産」と定義)と負債がほぼ同じではないかと思い比べてみました。

  • NET金融資産 = 金融資産 ー 家賃保証金
単位:万KRWNET金融資産負債差引
1分位1,8611,579282
2分位3,9233,764159
3分位6,0396,446-407
4分位8,6968,993-297
5分位18,68116,8711,810
全体7,8417,531310

やはり、負債とほぼ同額の金融資産を韓国の方はお持ちのようです。NET金融資産も株式やファンドなどに投資をしていて、手持ちの現預金は少なそう….

 

分位別世帯平均資産(実物資産)

実物資産の95%は不動産のため実物資産=不動産という認識で問題ないかと思います。

単位:万KRW2017年2018年増減
1分位9,60710,2977.18%
2分位5,4725,8846.06%
3分位8,1378,5509.57%
4分位11,71211,5746.66%
5分位22,14323,51410.02%
全体28,61631,0618.54%

世帯平均資産が7.5%増えたということなのですが、実物資産の増加率を見るとやはりというか不動産の価値が上がり、結果、実物資産が増えたということなのではないかと思います。つい先日まで韓国では不動産バブルだったので….

ことし9月に不動産取引の規制を強めたため、11月からは不動産価格が下落し始めたというニュースも聞かれるようになり、来年の今頃発表される「2019年家計金融・福祉調査」で資産がどうなっているのかが今から注目されます。

結論

不動産価格上昇のため、資産が増えているように見えるだけで、韓国国民の大半は金持ちになったという実感は皆無ではないか?

 

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