韓国、7月の経常収支69.5億ドル。輸出不振で19%減少

7月の経常黒字69.5億ドル…輸出不振で19%減少

韓国銀行2019年7月の国際収支…サービス・第一次所得・第二次所得収支が改善→商品収支(貿易収支)不振相殺

7月の輸出不振で商品収支黒字規模は減ったが、サービス収支など、残りのすべての項目が改善した。

韓国銀行が5日に発表した「2019年7月の国際収支(暫定)」によると、7月の経常収支黒字は、1年前(85億5000万ドル)に比べて16億ドル(18.7%)減少した69億5000万ドルであった。

7月の経常収支黒字規模は、昨年10月に(93億5000万ドル)以来、9カ月ぶりの高い水準だ。

7月に商品収支黒字規模は61億9000万ドルだった。 1年前(107億9000万ドル)に比べて42.4%減少した。

輸出は482億6000万ドルで、1年前(541億8000万ドル)に比べて10.9%減少した。輸入は420億8000万ドルで、1年前より3.0%減少した。

韓国銀行は、世界の貿易量が萎縮し、輸出主力品目である半導体と石油類単価が下落し、輸出(前年同期比基準)が8カ月連続減ったと説明した。

DRAM(DDR4 8G)価格は、昨年7月の平均8.0ドル(1個あたり)から、今年7月に3.4ドルに下落した。同じ期間、国内の原油購入単価は1バレル75.1ドルから65.6ドルに下げた。

輸入は資本財の輸入減少が鈍化し、消費財の輸入が増加し、減少幅が前月(-11.8%)に比べて縮小した。

7月にサービス収支は、16億7000万ドルの赤字で、1年前(30億9000万ドルの赤字)に比べ赤字規模が大きく減少した。

サービス収支の旅行収支は11億8000万ドルの赤字で、1年前(14億9000万ドルの赤字)に比べ赤字を減らした。 7月の入国者数は144万8000人で、前年同月比15.4%増加した。出国者数は264万3000人で5.9%増加した。

配当、利子などが含まれている、第一次所得収支は30億ドルの黒字を記録した。これは関連統計が集計された1980年1月以降、歴代最大規模だ。

国内、海外の投資規模が拡大するとともに、7月ウォン安を見せ、投資家がこれまで築いてきた投資所得を国内にかけてきたからだ。ウォン/ドル為替レート(平均値、終値基準)は、6月に1173.58ウォンから、7月1177.09ウォンに上昇した。

海外債券投資残高は、2010年末303億ドルから2015年末810億ドル、2019年第2四半期末2157億ドルに拡大した。それだけ期待できる利子所得の規模が大きくなった、海外債券利子支払時期が重なり、7月利子所得の収入は過去最大の19億ドルとなった。

韓国銀行関係者は「サービス収支、第一次所得収支の改善は、ウォン安の影響も反映された」とし「韓国人の立場では、海外旅行の費用が上昇し、反対に、外国人の韓国旅行への誘引は高くなる」と述べた。

居住者と非居住者間の送金などが含まれている第二次所得収支は5億7000万ドルの赤字となった。1年前に比べて1億1000万ドル改善した。

資本流動を示す金融勘定の純資産は65億5000万ドル増えた。直接投資は国内、海外投資が28億4000万ドル、外国人の国内投資が7億7000万ドル増加した。

株式、債券などの証券投資は、国内、海外投資が99億7000万ドル、外国人の国内投資が48億6000万ドル増加した。

当時、米中貿易交渉再開の期待感が回復し、外国人の国内証券投資が7ヶ月連続の増加した。

デリバティブは、5億4000万ドル増加した。外貨準備高で為替などの非取引要因を除去した準備資産は16億6000万ドル増えた。

Money Today
https://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1=101&oid=008&aid=0004273635


韓国銀行が発表した「2019年7月の国際収支(暫定)」からの記事です。
参考 2019年7月の国際収支(暫定)韓国銀行

 

記事の大半を費やした経常収支の内訳ですが、以下の計算式になります。

経常収支=商品収支+サービス収支+第一次所得収支+第二次所得収支

商品収支:悪化
サービス収支:改善
第一次所得収支:改善
第二次所得収支:改善

ということなのですが、個人的にはサービス収支の赤字幅が減少した=改善で良いか疑問です。言葉選びが難しいところですが、韓国としては、商品収支の黒字が減るのは悪化で間違い無いですが、サービス収支の一部は、赤字が減少することは逆に問題かもしれません。。。

韓国銀行が発表したレポートにある資料を見ていきましょう。

経常収支

2019年7月経常収支

クリックすると拡大します(以下同じ)

通算(1〜7月)を見ていきましょう。経常収支は、287.2億ドルで前年比23.2%減少(87.3億ドル減少)しており、記事の最後にグラフを添付いたしましたが、急激に増やしていた経常収支にSTOPがかかった感じでしょうか。

商品収支(貿易収支)は、432.5億ドルで前年比31.6%減少(200.2億ドル減少)と収支を大きく悪化させています。

反対に、サービス収支・第一次所得収支・第二次所得収支は、それぞれ140.2億ドルの赤字・36.3億ドルの黒字・41.4億ドルの赤字で、赤字幅が25%程度改善していたり、収支赤字が収支黒字に転換していたりで、よく見えます。

が、

サービス収支の輸送・旅行などは、収入よりも支出の減少幅が大きいため、サービス収支の赤字幅を減らしています。結局、輸出が減少したので、輸送支出が減少し、ウォン安や景気の悪化で、旅行支出を減らしたために、収支の赤字幅が減少してしまったというだけで、あまり喜ばしい内容ではないと言えます。

第一次所得収支・第二次所得収支の内容についても、内訳に目を通すと”良い”から”改善した”のではなく、”悪い”から絞って”改善した”ように見えるだけというものが多いです。

 

金融勘定

 

商品収支関係

品目別輸出

半導体の輸出減少の陰で、家電製品の輸出が善戦しているのに気がつきました(笑

税関の統計を見る限り、アメリカ・EU・東南アジア・オーストラリアあたりが前年よりも相当良いペースで輸出されていました。(hs code 8509で軽く目を通しだけですので詳細はご容赦ください)

 

国別輸出

東南アジア・中国への輸出減少が大きい。対日輸出は衝撃的な数字というわけではなく、いたって普通に景気が悪くなったので輸出が減少したというレベル

 

品目別輸入

輸出が不振なので、原材料と機械類の輸入が不振になるのもよく理解できます。

経常収支に話を戻しますが、韓国の場合、どうしても輸出が好調になって、商品収支が改善されて、その結果として、経常収支が改善される場合以外は、あまり良い状況とは言えないです。

最後に、韓国の経常収支の推移グラフをご紹介して終わりにいたします。

年間経常収支推移(2000年〜)

月間経常収支推移(2010年〜)

ここ数年で急激に経常収支を増やしていることが理解できます。

 


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