韓国石油化学業界「高度化」へ加速

石油化学業界「高度化」加速

  • 不況期突入対応のため、売却·合併で収益性確保
  • LG化学、組織再編後にLCD用偏光板の売却推進
  • SKC、化学事業売却、バッテリー·半導体素材投資
  • ロッテ·ハンファケミカルは新事業営業子会社合併

国内の石油化学業界が生き残りのための体質改善に拍車を掛けている。昨年から不況に突入する兆しを見せている上に、米・中貿易戦争の長期化と日本の輸出規制など不確実な対外環境が続き、変化せずに生き残るのは困難という危機感が革新を促す格好だ。

25日、業界によると、国内の石油化学業界は、事業構造の再編を急速に進めている。事業構造再編のキーワードは収益性を高める事業の高度化と既存事業はもちろん、新事業への投資効率を高めることに重点を置いている。

事業の多角化戦略を繰り広げてきたLG化学SKCは、既存事業の売却により新事業に集中する選択と集中を、垂直系列化と規模の経済に集中してきたロッテケミカルハンファケミカルは、合併の方式をとる形だ。

 

LG化学・SKC「低収益事業売却」… 「選択と集中」

LG化学は今年4月1日付けで、既存の情報電子材料事業本部と材料事業部門、石油化学事業本部のEP(エンジニアリングプラスチック)事業部を統合して先端素材事業本部を新設する組織改編を断行した。その本部は、自動車素材、IT素材、産業素材などの3つの事業部を運営して高付加価値先端素材の開発と販売に集中する。

これと共に先端素材事業本部のLCD(液晶表示装置)用の偏光板とガラス基板事業の売却を進めている。相対的に収益性が落ちる事業を売却して新事業に集中する高度化を進めるためだ。国内の石油化学メーカーのうち、相対的に事業の多角化に最も積極的に乗り出したLG化学が、具光謨(グ・グァンモ)会長就任後、いわゆる「選択と集中」戦略に力を入れたわけだ。

SKCも新事業に集中するために売却カードを取り出した。SKCは、透明PI(ポリイミド)フィルムはもちろん、SKグループ中核事業である半導体関連CMPパッド、スラリー、ウェットケミカル、ブランクマスクなどの素材を新事業にスライドさせている状況だ。これに加えて、二次電池の核心素材の1つである銅箔世界市場シェア1位のKCFTの持分100%を1兆2000億ウォンで買収することを決めた。

そのための財源を調達するため、SKCは今月7日、既存の化学事業部門を分社した。その後、クウェートの石油化学企業PICに分社した化学事業部門の株式49%を売却して合弁会社「SKCPIC(仮称)」を設立することにした。売却額は約7100億ウォン程で、一部の借入金を返済した後、SKCが確保することになる資金は、5560億ウォン程になると推定される。

 

規模育てるロッテ・ハンファケミカル…合併により、高度化

一方、ロッテケミカルとハンファケミカルは事業構造高度化のために合併を選択した。両社は、汎用製品生産中心の垂直系列化と規模の経済に重点を置く会社であり、事業高度化と投資効率向上のために、既存の専門の製品を生産する子会社を抱え込む選択をしたわけだ。

まず、ロッテケミカルは22日、ロッテ先端素材の合併を決定した。

ロッテ先端素材は家電、IT、自動車などに活用されているEPを生産する材料の専門企業である。原料と汎用製品の生産中心のロッテケミカルは、今回の合併で事業の高度化と垂直系列化の効果を同時に享受は戦略だ。

ハンファケミカルは先月、太陽光と先端素材事業を営んでいるハンファキューセルアンド先端素材との合併を決定した。前ハンファ先端素材は昨年9月、ハンファキューセルコリアを合併し、太陽光やEPなど新事業を営むハンファキューセルアンド先端素材を発足した。続いて、ハンファケミカルが、ハンファキューセルアンド先端素材を合併し、ロッテケミカルと同様に、原料からプロの素材生産まで垂直系列化を完成することになる。

ロッテケミカル関係者は「合併を通じて中長期専門製品のポートフォリオを強化するだけでなく、新事業関連の研究開発(R&D)と投資など成長のためのコア・コンピタンスの結集と高度化の効果を享受することができる」とし「製品の原料から最終製品まで顧客の需要にさらに積極的に対応することにより、市場競争力を一層強化した」と説明した。

韓国主要石油化学企業の事業構造再編の現状

クリックしたら拡大します。

edaily
https://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1=101&oid=018&aid=0004453787


LG化学・ロッテケミカル・ハンファケミカルは、石油化学大手としてマスコミ各社に四半期に1度は登場しますので、企業名は存じ上げておりましたが、SKCは初めてきました。まだまだ勉強不足です。

LG化学
LG化学【企業基本情報】

ロッテケミカル
ロッテケミカル【企業基本情報】

ハンファケミカル
ハンファケミカル【企業基本情報】

SKC:https://www.skc.kr/m/eng/main/index.do#intro

 

 

皆さんの関心は、この4社はどの程度の規模の会社なのか?ということではないでしょうか?

韓国石油化学大手 四半期売上推移

単位:億ウォン LG化学 ロッテ ハンファ クムホ石油 SKC
2017.1Q 64,866 39,959 21,913 14,082 5,870
2017.2Q 63,820 38,533 24,855 12,391 6,152
2017.3Q 63,970 39,901 23,130 12,051 7,408
2017.4Q 64,322 40,349 23,518 12,123 7,106
2018.1Q 65,535 41,232 20,760 13,399 6,387
2018.2Q 70,518 43,302 22,505 14,418 7,260
2018.3Q 72,348 42,476 23,118 14,505 6,894
2018.4Q 73,427 38,439 24,075 13,526 7,137
2019.1Q 66,390 37,218 22,362 12,750 6,040
2019.2Q 71,774 40,346 23,741 12,971 6,390

SKCは、私が知らないのも無理がない売上…

 

日本の同種の企業と比べてみます。

日本石油化学企業年間売上

単位:億円 三菱ケミカルH 住友化学 三井化学 丸善石油化学
2017年 39,234 21,905 13,285 3,570
2018年 37,244 19,390 14,829 3,600
時価総額 10,833 7,681 4,652

※2017年:2018.3期、2018年:2019.3

純粋に石油化学専業企業は日本も韓国も見つからないです…

 

韓国石油化学企業年間売上(カッコ内の数字は韓国企業時価総額ランク)

単位:億円 LG化学(6) ロッテ(34) ハンファ(85) クムホ石油(96) SKC (117)
2017年 27,134 16,762 9,864 5,348 2,802
2018年 27,805 16,323 8,925 5,510 2,731
時価総額 20,426 6,848 2,474 1,921 1,475

2017年・2018年それぞれ、ウォン建の売上金額に年末の為替レートを掛けて計算しました。
時価総額は、本日の為替レートを使って計算しました。
カッコ内の数字は、韓国企業の時価総額ランキング順位です。(優先株もランキングに含めた順位になります)

 

LG化学・ロッテは日本の大手に入れても見劣りしません。時価総額だけならLG化学がダントツ。日本企業に混ぜたら時価総額ランキング58位で、セコムとオリックスの間に入るくらいです。さすが、LGグループ筆頭企業。

日本経済新聞 時価総額上位ランキング

 

日立化成売却も事業の選択と集中からなのでしょうが、日本の企業に買収してもらいたいですね。

 

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