韓国石油化学業界、第2四半期業績

韓国石油化学業界、2019年第2四半期も散々

大手4社紹介

LG化学:業界1位

LG化学は、基本的には、石油化学会社で、会社全体の業績は、エチレン、プロピレン、ブタジエン、ベンゼンなどの石油化学基礎製品を生産する基礎素材事業本部に絶対的に依存していますが、競合他社のロッテケミカルやハンファケミカルに比べると以下のような非常に多様なポートフォリオ(事業群)を所有している企業です。石油化学(基礎素材事業本部)の他に、グリーン・レッドバイオ(生命科学事業本部、ファーム韓農)、電池(電池事業本部)、電子材料(情報電子素材事業本部、材料事業部門)など5つ以上の事業群が存在します。

 

ロッテケミカル:業界2位

ロッテケミカルが生産するものは、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、複合樹脂、ポリエチレンテレフタレート、エチレングリコール、メチルメタルアクリレート、芳香族製品、オレフィン製品、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの石油化学製品である。主にナフサ分解設備を利用してナフサを主原料にエチレンを最も多く生産しています。なお、エチレン生産設備容量が韓国で1位の会社です。名前のとおり当然、”ロッテ”グループです。

 

ハンファケミカル:業界3位

ハンファケミカルは、PVC(ポリ塩化ビニル)、LDPE(低密度ポリエチレン)、LLDPE(線形低密度ポリエチレン)、CA(塩素・苛性ソーダ)を国内で初めて生産を開始し、各種産業の基盤となる基礎化学製品を生産する総合化学会社です。また、子会社に太陽光産業関連の会社があります。

 

クムホ石油化学(錦湖石油化学):業界4位

ほぼ合成ゴムの会社で、有名タイヤメーカーに製品を卸しています。合成ゴム領域に限れば、1位クムホ石油化学、2位LG化学となり、ロッテケミカルも最近合成ゴム領域に参入してきたようです。

また、カーボンナノチューブのような先端素材や最近話題のフォトレジストなどの電子素材を生産する会社でもあり、サムスン電子とコラボレーションしているとのこと。

日本では、クムホタイヤが有名かもしれませんが、すでに両社は全く関係のない間柄です。

 

会社の内容を見ていくと完全に被っていることもなく、また別の事業領域に進出している企業もあるので、厳密な比較は、事業部門の売上・利益の報告がでなければ、そもそも無理ということをご理解いただきたいと思います。

 

四半期売上

売上は、LG化学が他社を圧倒しています。それもそのはずで、会社紹介でも触れましたが、石油化学以外の事業も行なっており、あまり意味がないかもしれません。

グラフではわかりにくいかもしれませんので、表も用意しました。

単位:億ウォン LG化学 ロッテ ハンファ クムホ石油
2017.1Q 64,866 39,959 21,913 14,082
2017.2Q 63,820 38,533 24,855 12,391
2017.3Q 63,970 39,901 23,130 12,051
2017.4Q 64,322 40,349 23,518 12,123
2018.1Q 65,535 41,232 20,760 13,399
2018.2Q 70,518 43,302 22,505 14,418
2018.3Q 72,348 42,476 23,118 14,505
2018.4Q 73,427 38,439 24,075 13,526
2019.1Q 66,390 37,218 22,362 12,750
2019.2Q 71,774 40,346 23,741 12,971

 

四半期営業利益

LG化学・ロッテケミカル・ハンファケミカルの3社は、2018年Q3から下降線をたどっています。原油価格の急激な値下がりで仕入れで大損したこと、精製マージン(原油の仕入れ価格と製品の販売価格の差額のこと)が下落してしまったこと、の2点が原因なのですが、2016年から2018年半ばまでが超好景気で、2019年あたりが普通なのかもしれません。

クムホ石油化学だけが、営業利益の変動が変わっているのは、合成ゴムが主力製品だからということ以外に説明がつく要素がありません…

売上同様、グラフではわかりにくいかもしれませんので、表も用意しました。

単位:億ウォン LG化学 ロッテ ハンファ クムホ石油
2017.1Q 7,969 8,148 1,965 657
2017.2Q 7,268 6,322 2,187 441
2017.3Q 7,896 7,661 2,152 577
2017.4Q 6,149 7,164 1,258 949
2018.1Q 6,508 6,620 1,720 1,658
2018.2Q 7,032 7,013 1,843 1,535
2018.3Q 6,023 5,036 937 1,509
2018.4Q 2,895 1,004 -958 843
2019.1Q 2,753 2,956 983 1,442
2019.2Q 2,675 3,461 975 1,389

営業利益でみるとLG化学とロッテケミカルが激しい争いをしていることがわかります。クムホ石油化学の先端素材・電子素材が大当たりすると…大逆転もありうるかも。

 


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