ルノーサムスン労使、2度目の賃金団体協議暫定合意。14日労組投票へ

危機超えたルノーサムスン、賃金団体協議暫定合意後に残された課題は?

  • 14日の組合員の賛否投票…賃金団体協議一段落する可能性
  • 大妥協以降販売回復・輸出量確保総力戦へ

 

全面ストライキと工場部分の閉鎖を相次いで撤回したルノーサムスン労使が劇的に賃金団体協議暫定合意案を導き出した。昨年6月から1年近く続いてきた労使紛争が妥結点を見つけることができるか関心が集まっている。合意案が可決されると、ルノーサムスンは販売回復と輸出量の確保など、会社の正常化に総力をあげて取り組む見通しだ。

ルノーサムスンは、今月12日午後、2018年賃金および団体協約(賃金団体協議)交渉で、労使間の最終暫定合意案を再導出し、14日に組合員の賛否投票を実施すると13日明らかにした。先月21日の1次合意案が組合員投票で否決後22日ぶりだ。

前日まで破局に追い込まれていた労使間の対立は、両者間の協議を通じて劇的に合意された。この日の午後3時30分労組執行部が全面ストを撤回したのに続いて、会社が前日断行した工場の一部職場閉鎖を解除した。その後、午後6時から行われた29回賃金団体協議本交渉で暫定合意案を生み出すことに成功しました。

2次暫定合意案の内容は、1次暫定合意案とほぼ同じとされる。基本給の凍結に対する補償金100万ウォンと性能および特別激励金976万ウォン、生産激励金(PI)50%の支払い、現場勤務条件の改善などを骨子とする。ここで信頼性の高い新車発売と販売のため、”労使平和期間”を宣言する共同宣言文も追加採択した。

労組が全面スト撤回に続き、暫定合意案導出まで出たのは、何よりも組合員の不満が大きかったためとみられる。今月5日、労組執行部が全面ストを宣言したにもかかわらず、釜山工場組合員の出勤率はずっと60%台を維持した。会社が部分ロックアウト(職場閉鎖)を断行した12日は組合員出勤率が66.2%に達した。

ここで、釜山地域経済とルノーサムスン社員代表委員会が相次いで全面ストライキに否定的な立場を見せたのも、労組の立場としては、負担になったという分析だ。

今残された課題は、14日の組合員総会で行われる賛否投票だ。結果を予想することはできないが、現在、ルノーサムスンが経験している危機的状況などを考慮すると、労使とも最大限の妥結をなす方向に向かうように見える。今回も暫定合意案が否決された場合、労使すべてに大きな負担になるからである。

ルノーサムスンは昨年から続いた労使対立問題の影響で、今年5月までの国内累計販売台数が2万8942台で、前年同期の14.4%減少し、国内完成車メーカー5社のうち最下位を記録した。輸出実績も同期間3万8216台45.6%減少した。

今回の暫定合意案が合意されると、ルノーサムスンは1年間続いてきた対立を終えて、販売回復と輸出量の確保に総力をあげる見通しだ。

ルノーサムスンは輸出量の確保が切実な状況である。釜山工場は9月に工場の生産量の約半分を占める日産ローグの委託生産契約が終了するからである。ローグを代替する後続の物量を割り当てられなければ、釜山工場の生産台数は年間最低適正台数である20万台の半分である10万台レベルに落ちこむ。

合意案が可決されると、ローグの代わりとなるモデルとして、欧州への輸出モデルである新型CUV XM3の釜山工場へ誘致する可能性が高い。ルノーグループは、これまでストライキなどの労使紛糾を理由にXM3の釜山工場への物量割り当てを留保、スペインのバリャドリッド工場など他の候補群を検討していた。

XM3の場合、来年に国内販売を控えており、釜山工場がすでに基礎設備をある程度備えている点がメリットとして挙げられる。スペインの工場誘致から設備投資などの生産までかなりの期間かかるため、基礎設備を備えた釜山工場がXM3物量を割り当てられる可能性が高いというのが会社側の説明だ。

ルノーサムスンは、欧州輸出用のXM3生産を誘致すると、今後のXM3の国内販売量3万台と欧州への輸出物量8万台など釜山工場だけで11万台程度XM3の生産が可能と見ている。これに国内販売分として、SM6、QM6、トゥイジ―、マスターバスなどで年間9万台の生産が可能で年間20万台の生産も無理はない説明だ。

同社の関係者は「すべてのことは、暫定合意案が妥結されることを前提とする」とし「今回の合意を最終妥結につなげて、会社の正常化を達成できるように積極的に努力する」と述べた。

news1
https://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1=101&oid=421&aid=0004039554


昨日ご紹介した労組側のストライキ撤回と会社側の工場ロックアウト撤回のニュースの続報記事です。
ルノーサムスン労組、1週間でスト撤回…世論の悪化で白旗

記事ではすでに合意案が労働組合員投票で可決されることが前提のような内容を記事にしていますが、前回のこともあり、何が起こるかわからないのが韓国の労働組合なので、無いとは思いますがもしかしたら否決ということも…

結果が出ましたら、記事をご紹介したいと思います。

 

以下、ルノーサムスン労使紛争の流れまとめをご紹介。

ルノーサムスン労使紛争日誌

2018年6月18日=2018年の賃金と団体協約交渉開始

2018年10月4日=最初の部分スト

2018年12月=労組執行部の交代

2019年2月21日=モゾスルノーグループ副釜山工場訪問、ストライキ事態懸念立場表明

2019年2月28日=民主労総共同闘争決意

2019年3月5日=1次集中交渉を開始

2019年3月20日=労組指名ストライキを開始

2019年3月26日=日産ローグ委託生産量削減通知

2019年3月28日=2次集中交渉を開始

2019年4月16日=ドミニク・シニョーラ社長、釜山市長面談

2019年4月29日=会社側プレミアム休暇命令で工場稼動中断

2019年5月14日=労組全面ストライキ予告

2019年5月16日=28次交渉で暫定合意案導出

2019年5月21日=暫定合意案組合員の賛否投票→否決

2019年6月5日=労組全面ストライキ宣言

2019年6月11日=会社側部分ロックアウト宣言(実施は12日から)

2019年6月12日=労組全面ストライキ撤回・会社側部分ロックアウト宣言撤回

2019年6月13日=2度目の暫定合意案導出

2019年6月14日=暫定合意案組合員の賛否投票

 


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