サムスン電機、車電装部品用MLCCで打倒村田製作所へ (2019Q1業績も)

サムスン電機、車電装用MLCC総力戦

  • PLP売却代金7850億活用
  • MLCCの大規模な投資はすぐに決定

 

最近のパネルレベルパッケージング(PLP)事業売却で7850億ウォン(約785億円)の資金を確保したサムスン電機が積層セラミックコンデンサ(MLCC)に注力している。付加価値の高い車両電装部品用MLCCに集中投資して、村田製作所を抜き業界1位に躍進するという誓いである。

8日、サムスン電機関係者は「車載用MLCCの新規事業機会が急速に成長すると予想している」とし「すぐにPLP売却代金を車載用MLCCに投資する計画を決定する予定だ」と語った。

サムスン電機は、今後5年間産業用・車載用MLCC市場が年平均20%成長すると予測している。特に今年車載用MLCC市場が前年比30%成長すると予想している。MLCCラインを新規に設置するには、資金数千億ウォン(数百億円)が必要である。

MLCCは、電子産業の各分野では使われないところがなく「電子産業の米」と呼ばれる。MLCCの中でも車両車載部品用MLCCは、最も高いレベルの技術が要求される高付加価値製品として挙げられる。車載用MLCCは、情報技術(IT)のMLCCと役割は似ているが、使用環境がより厳しく、高い信頼性と耐久性を必要とする。高温(150℃以上)と低温(氷点下55度)の環境、振動・衝撃、高い湿度などの極端な環境に耐えられる必要があるため、製造難度が高く、IT用MLCCに比べ価格が3〜10倍高い。

最近の自動車に各種ITが融合し、車載部品のMLCCの需要が飛躍的に増えている。スマートフォンには、1台あたり1000個のMLCCが入るが、車両には、1台当たり3000〜1万5000個まで入る。

このため、サムスン電機は昨年から着実に車載用MLCC製品の比重を高めるために努力を傾けている。既存MLCCの最大需要先であったスマートフォン市場が昨年から低迷期に入ると、相対的に販売価格が高い車載用産業用MLCCの売上比率を高めた。KB証券によると、サムスン電機は車載用MLCCの月産能力を2017年6億から昨年20億レベルに引き上げた。来年2月に60億の生産を目指して車載用MLCCの生産能力を向上させている。その結果、第1四半期、サムスン電機のMLCCの出荷量は、スマートフォン市場低迷のため、前四半期比で23%減少したが、平均販売単価は20%ほど高くなった。

サムスン電機は、IT機器用MLCCの生産ラインを車載用工業製品の製造用途に転換する施設の投資も進めている。昨年約5800億ウォン(約580億円)をかけて建設開始した天津の車載特化MLCC生産工場の建設が完了すれば、車載用製品の売上割合はさらに急上昇する見込みだ。天津工場は今年末に完成し、来年上半期から生産を開始する。

新韓金融投資によると、2017年の2.5%、2018年5%であったサムスン電機のMLCCのうち車載の売上高の割合は、今年12%まで上がると予想されている。サムスン電機関係者は「今後産業・車載用MLCC売上の割合を30%以上に引き上げるだろう」と述べた。パク・ヒョンオ新韓金融投資研究員は「過去のMLCC業況は、PCとスマートフォンに依存したが、これからのMLCC業況は、物事のインターネット(IoT)、5Gなどの各産業で高成長が予想される」と述べた。

ユジン投資証券によると、昨年車載用に使用される超小型ハイスペックMLCCの世界市場シェアは、村田製作所(34%)、サムスン電機(24%)、太陽誘電(14%)の順である。サムスン電機が村田に比べてシェアが10%ポイント低い。

サムスン電機のMLCC依存度は絶対的だ。昨年、サムスン電機は、営業利益1兆180億ウォン(約1,018億円)を記録したが、コンポーネントソリューション部門が1兆1170億ウォン(約1,117億円)の利益を出した。コンポーネントソリューション部門でMLCCは約93%の売上の割合を占めている。

【用語】
積層セラミックコンデンサ(MLCC):半導体に電気を一定に供給する「ダム」の役割を果たす。回路に電流が不安定に入ってくると部品が壊れるからだ。MLCCは縦横の長さがそれぞれ髪の毛の太さのレベルで、肉眼では小さな点に見える。MLCCを300㎖のワイングラス半分ほど入れると、価格が1億ウォン(約1,000万円)をゆうに越えるほど高価な部品である。

毎日経済
https://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LS2D&mid=shm&sid1=101&sid2=261&oid=009&aid=0004352582


まず、”PLP事業売却”の売却先ってどこよ?と思う方がおられると思うのでお答えしますと….

サムスン電子に売却しました。

PLP事業はもともとサムスン電子をやっていたものをサムスン電機に譲渡して、また、サムスン電子に戻すという流れになっています。実は、このPLP事業がサムスン電機の業績の足枷になっていました…

 

業績ということで、サムスン電機の2019年第1四半期の業績を紹介しますと、以下の通りです。実は以前から業績を紹介したかったのですが、この記事をご紹介するついでに業績もご紹介させていただきます。

  • 売上高:2兆1305億ウォン(2018Q1 2兆188億ウォン 6%増/2018Q4 1兆9981億ウォン 7%増)
  • 営業利益:1903億ウォン(2018Q1 1540億ウォン 24%増/2018Q4 2523億ウォン 25%減)

MLCCの他に、カメラモジュールなどの生産販売をしており、こちらもなかなか好調だったようです。営業利益が昨年Q4比較では大きく減少しているのは、在庫調整のためというのがサムスン電機の説明。

 

サムスン電機の基本情報・業績推移などはこちらをご覧ください。
サムスン電機【企業基本情報】

 


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