韓国造船業界2019年第1四半期受注成績

第1四半期の船舶受注…サムスン重’善戦’大宇造船・現代重’憂鬱’

  • 前年より36%以上急減
  • 発注量減少など業況的要因
  • サムスン重LNG線7隻の受注で年間目標達成率17%

今年第1四半期の造船3社の受注実績が、前年同期と比較して36%以上急減したことが分かった。メーカー別では、大宇造船海洋と現代重工業グループの受注実績がほとんど半分程度まで減少し、サムスン重工業だけが受注実績が増えたことが分かった。

ただし大宇造船海洋は4月に入って、インドネシアの潜水艦3隻を受注するなど、サムスン重工業に遅れを取っている受注実績を急速に回復している。現代重工業は今年の後半を期待している。

 

造船3社の第1四半期受注36%↓

23日造船業界によると、国内造船3社の第1四半期の新規受注額40億7200万ドルで、前年同期63億8800万ドルに比べ36.2%減少したことが分かった。

新規受注額が最も大きく減少したのは大宇造船海洋であり、同社の第1四半期(1〜3月)の受注額は11億ドルで、前年同期の21億8000万ドルの半分程度となった。現代重工業グループ前年の30億800万ドルから16億4200万ドルで45.4%大きく減少した。

一方、サムスン重工業は前年の12億ドルから今年13億3000万ドルで10.8%増加した。

現代重工業グループの系列会社の現代三湖重工業は、第1四半期5億4200万ドルの受注にとどまり、前年同期の16億3000ドルに比べ66.8%減少した。ただし、年間目標達成率は12.5%で、グループ内の3社の中で最も高かった。現代重工業も、前年同期の9億9600万ドルに比べ33.1%急減した6億6600万ドルと振るわなかった。現代尾浦造船は4億3400万ドルで、新規受注規模では、グループ内の3社の中で最も低調だったが、前年同期(3億7900万ドル)比では14.5%増加し、グループ内で唯一新規受注額が増加した。

大宇造船海洋も序盤の雰囲気は愉快ではない状況である。大宇造船海洋は第1四半期LNG運搬船3隻、超大型タンカー(VLCC)6隻を新規受注した。受注額は11億ドルだ。前年21億8000万ドルに比べ49.5%減少した。ただし、年間目標達成率は13.1%で、現代重工業グループ(8.4%)より上回った。

しかし、大宇造船海洋は4月に入って、インドネシア政府から潜水艦3隻を受注したのに続き、LNG1隻を追加受注して雰囲気を反転させた。新規受注額は23億1000万ドルで、年間目標達成率は27.6%である。

一方、サムスン重工業はLNG船7隻を受注し善戦した。今年1月にヨーロッパの船主セルシウスタンカース(Celsius Tankers)から18万㎥級LNG船2隻を3億7000万ドルで受注したのを皮切りに、2月アメリカの船主からのLNG船4隻を7億7000ドル、3月には、アジアの船主からLNG1隻を1億9000万ドルでそれぞれ受注した。新規受注額13億3000万ドルは、年間目標達成率の17%程度である。4月に入って2年ぶりに業界で初めての海洋プラント受注(1兆1000億ウォン規模/約9億6000万ドル)を獲得したことを勘案すれば、達成率はさらに上がる見込みだ。

 

新規受注ますます増加

造船業界では第1四半期造船会社の新規受注額減少は、予想通りの結果だとみている。造船会社の”船価引上げ”の試みと船主の傍観傾向とで意識のズレが起こっており、受注契約が簡単に締結できずにいるという説明だ。また、世界の発注量が減った影響も大きいと見た。

実際、今年の第1四半期累計発注量は573万CGT(標準貨物船換算トン数)で、前年(996万CGT)比42%急減した。しかし、4月に大宇造船海洋が潜水艦3隻を含めて4隻を追加受注したように、受注は増加すると見ている。

特にLNG船は、2020年までに100隻以上発注されるものと予想される。実際LNG業界の大物の大手カタールがLNG船を最大60隻まで発注すると予想されており、モザンビークで進められているLNG開発プロジェクトとロシア北極海「ヤマルプロジェクト」の2次発注も予定されている。

サムスン重工業がアジア地域の船会社と1兆1000億ウォン規模のFPSO(浮体式石油生産・貯蔵・荷役設備)を締結したように、近年の受注干ばつが深刻だった海洋プラント部門仕事量も徐々に増えていくものと期待される。国際原油価格が上昇しているからである。実際、昨年10月にバレル84ドルを記録していたドバイ油は今年に入って53ドル水準まで落ちたが、現在70ドルを超えた。

今年発注と最終入札が期待される海洋プラントプロジェクトは△サウジアラビアのアラムコのマルジャン(現代重工業・サムスン重工業)△ベトナムのブロックB(現代重工業・サムスン重工業)△オーストラリアのバロッサ(サムスン重工業)△カナダのクウィスパ(サムスン重工業)△ナイジェリアのボンガサウスウェスト(サムスン重工業)などである。

 

ファイナンシャルニュース
https://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LS2D&mid=shm&sid1=101&sid2=261&oid=014&aid=0004216410


韓国造船業界の2019年第1四半期の受注実績の記事でした。造船業界の場合、受注から完成引渡し、売上計上にまで時間がかかるため、財務諸表での実績以上に、受注実績の記事が多く報じられます。

 

記事内の重要な数字を整理して表にまとめました。

 

2019年第1四半期 造船3社実績

会社 実績(単位:億ドル) 前年同期比 年間目標達成率
現代重工業Group 16.42 -45.4% 8.4%
現代重工業 6.66 -33.1%
現代三湖重工業 5.42 -66.7%
現代尾浦造船 4.34 14.5%
大宇造船海洋 11 -49.5% 13.1%
サムスン重工業 13.3 10.8% 17.0%
3社計 40.72 -36.3%

造船の場合、受注単価が高く・受注件数が少なく、結果として実績の増減が激しすぎるため、やはり最低でも1年単位で受注目標に達しているかどうか、前年比でどうなったかを見た方が良いと思います。

確かに2018年より相当悪い受注実績ですが、この数字だけをみて、36.3%減だから韓国の造船業終わった!というのはオカシイと言えます。ただ、現代重工業の目標達成率8.4%は悪すぎです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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