韓国水素経済の中心、燃料電池発電所が稼働停止危機

水素経済の核心、燃料電池発電所の閉鎖危機

  • 華城発電所稼働率50%下回る
  • 京畿グリーンとポスコエネルギー
  • 保守再契約に関して訴訟戦

単一規模では世界最大の水素燃料電池発電所を運営中の京畿グリーンエネルギーと燃料電池の供給・保守会社のポスコエネルギーの対立の溝が深まっている。保守の再契約問題を巡って浮上した意見の相違のため、発電所が稼動中断の危機を迎えている。

政府が今年初めに水素自動車と燃料電池の育成を通じて水素経済を育てようという大胆な計画を打ち出したが、現場では運営中の燃料電池発電所が立ち止まる危機に直面しているのだ。

13日、エネルギー業界などによると、京畿道華城で燃料電池発電所を運営中の京畿グリーンエネルギーは、最近、ポスコエネルギーを相手に燃料電池長期サービス契約(Long Term Service Agreement・LTSA)再契約遅延による損害賠償訴訟を提起したと伝えられた。発電所をまともに稼動できず被った被害を補償せよという要求である。ポスコエネルギー側は、訴状を受け取ってから対応策を検討するという。

韓国水力原子力・三千里・KDB産業銀行などが共同出資した京畿グリーンエネルギーは58.8メガワット規模の世界最大の燃料電池発電所を京畿道華城で運営中だ。

ここは発電を始めてから5年目を迎えているが、現在、設備稼働率は50%を下回る。燃料電池の中核設備である’スタック(※燃料電池本体のこと)‘のうち半分以上が寿命を全うしたからだ。発電所がまともに稼動するためには、再契約を通じて、設備の交換とメンテナンスを受けなければならないが、問題はこれを担当しているポスコエネルギーと意見の相違があまりにも大きいという点だ。

2014年に初めて契約を交わした当時、1基当り5年維持保守費用は7億7000万ウォンだった。しかし、契約満了を控え、ポスコエネルギーはこの5年間関連事業の損失が1000億ウォン近くに達しているとし、保守の単価を高めてほしいと要求した。ポスコエネルギーは、再契約交渉初期10億ウォンを策定したが、今年に入ってからは16億ウォンへと引き上げた。

ポスコエネルギー側は「事業初期には燃料電池市場の拡大するため、維持保守費用を低く策定したが、累積赤字の規模があまりにも増え、費用を最小原価水準で現実化するのが避けられない」という立場だ。

実際のポスコエネルギーは過去10年間の燃料電池事業部門で生産施設投資費と営業赤字などを合わせて損失規模が1兆ウォンを上回る状況だ。

これに対して京畿グリーンエネルギー側は初契約と比較して、引上げ率が2倍に達すると言い、大きく反発している。京畿グリーンエネルギー側は「事業の困難に直面しているポスコエネルギー側の立場は理解できるが、われわれが会計法人などに依頼して計算した市場価格と差があまりにも大きく受け入れがたい」と主張した。

京畿グリーンエネルギーの戦略的投資者のうち最も持分率が高い韓国水力原子力は、ポスコエネルギーが提案した再契約条件を受け入れるかどうかを今月末に理事会で判断する予定だ。

ポスコエネルギーと京畿グリーンエネルギー間の再契約交渉に関連業界の関心が集まっている。ポスコエネルギーは現在300メガワットと推定される国内の水素燃料電池発電市場で60%ほどのシェアを獲得しており、再契約を通じてLTSA価格を引き上げれば、業界に及ぼす波紋が大きくなる。これと関連してSK E&Sが参加している高徳クリーンエネルギー、韓水原が大株主であるノウルグリーンエネルギーなどポスコが燃料電池を供給している他の主要燃料電池発電所のLTSA満期が今年下半期から順に到来する予定だ。この中でポスコエネルギーが累積赤字を耐え切れず、燃料電池事業から撤退するかもしれないといううわさが流れ、関連業界の耳目が集中している

一部では、ポスコエネルギー・京畿グリーンエネルギーのような燃料電池発電事業者間の対立が拡散する場合、市場を萎縮させて、政府が水素自動車とともに水素経済の核心軸に育成するという燃料電池発電市場の育成計画も、支障が生じるのではないかと懸念する声が聞こえる。政府は今年初めまとめた’水素経済活性化のロードマップ’を通じて2022年まで燃料電池中核部品100%国産化して、2040年大容量の石炭発電機約18個に匹敵する8GWの発電用燃料電池を国内に普及するという目標を出した。

毎日経済
https://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LS2D&mid=shm&sid1=101&sid2=261&oid=009&aid=0004319454


文在寅政権は水素経済に邁進中でロードマップまで示しています。
文在寅、水素経済に”オールイン”

ただ、そのロードマップの内容について、そんな量の水素をどうやって仕入れてくるのよ?という問題にいろいろと欠陥があるという指摘もあり、実際STEP1程度は進めてみないことにはどうなることかはまだわかりません。
文在寅の水素経済は”非現実的” 現実を直視しない政権で国がダメに

その水素経済に邁進するところで、また別のケチがついたというのが、ご紹介の記事です。

京畿クリーンエネルギー側の出資者は公企業ばかりで、一般企業のポスコエネルギーにここまで損失を発生させておいて、最低原価レベルの譲歩もしないとしたら、私がポスコエネルギー側でしたら間違いなくすくなくとも京畿クリーンエネルギーとの契約は期間満了で終わらせてしまうでしょうね。
※三千里はガス供給会社で他の出資者は字面の通りの企業です。

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