韓国、景気減速・半導体不振で3ヶ月連続輸出額下落

世界的な景気減速・半導体不振で輸出3ヵ月連続後退

  • 産業部、1日’2月の輸出入動向’発表
  • 半導体-24.8%…”単価下落・需要不振・投資延期など”
  • 米国・欧州など主要国輸出、昨年11月から減少傾向
  • 貿易収支85ヵ月連続黒字だが、昨年の平均に比べ低い

世界景気の減速と最大の輸出品目である半導体産業の不振で輸出額が3ヵ月連続下落した。

産業通商資源部は先月の輸出が1年前より11.1%減少した395億6000万ドルを記録したと1日明らかにした。

昨年12月(-1.2%)、前1月(-5.8%)に続いて3ヵ月連続減少し、減少幅はさらに拡大した。韓国の輸出額は2016年7月まで減少傾向を維持したが、同年8月に反発、9~10月に連続減少した後、持続して増加してきた。

先月は正月連休が入っているため、操業日数が減った影響があった。しかし、このような影響を除いても1日平均輸出額が20億8200万ドルで前年比8.8%減少した。産業部は昨年2月1日平均輸出額が22億8000万ドルで史上最も高かった点を挙げて、基底効果が作用したと分析した。
※【用語】基底効果:以前が良すぎたor悪すぎたために、悪く見えるor良く見えること

半導体の輸出67億7300万ドル1年前より24.8%減少した。政府はメモリー単価の下落とスマートフォン需要の低迷を主な要因と見ている。産業部によると、DRAM(8Gb基準)の価格は昨年2月9.3ドルから今年2月5.9ドルで36.8%下がった。NAND(128Gb基準)の価格も同期間6.7ドルから5.0ドルで25.2%落ちた。このほか、グローバル情報技術(IT)企業のデータセンター投資の延期、顧客会社在庫整理などで需要が鈍化した影響もあった。

政府は、しかし’上低下高’の流れで、下半期からは半導体市場が安定化するものと予測した
※【用語】上低下高:上半期は悪く、下半期は良くなるという意味

世界的な景気減速により、輸出上位10ヵ国が一緒に不振になったことも影響を及ぼしたという分析だ。国際通貨基金(IMF)は昨年7月から、世界経済成長率を3度下方修正してきており、世界貿易の先行指数も昨年から四半期ごとに下落している。実際輸出上位10カ国のうち春節の連休効果があった中国を除くと主要国輸出が昨年11月から減少傾向を見せている。

また、他の輸出貢献品目である石油化学輸出額も14.3%減少した。米国であるエタンクラッカー(ECC)新増設による供給過剰で単価が下落したうえ、石化輸出1位国の中国の景気減速により、米中間の取引が低迷した影響だ。産業部によると石油化学輸出単価は1180ドル/トンで1年前より11.4%下落した。

石油製品の輸出も14.0%減少した。国際原油価格の上昇も供給量増加などの影響で輸出単価が持続して下落している。中国石油製品の輸出割当が7.5%増加した上、米国も原油生産増加で精製施設稼働率が増え、輸出は前年比9.5%増えた。ベトナムでも第2の製油工場が本格的量産に突入し、単価上昇幅が制限されたという分析だ。しかし、政府は下半期からは石油製品や石油化学輸出がいずれも回復されるものと展望した

このほか、自動車部品(-2.8%)、ディスプレー(-11.0%)、船舶(-46.5%)、無線通信機器(-15.3%)、繊維(-4.8%)、精密化学原料(-1.7%)、コンピューター(-33.2%)、家電(-8.0%)など、品目の輸出が減少した。

政府は自動車(2.7%)、一般機械(2.7%)、鉄鋼(1.3%)など13大主力品目の輸出好調勢が好調を維持していて肯定的だと判断した。自動車の場合、新型SUV、エコカーなど戦略車種が好調で輸出が3カ月連続で増加した。

このほか、バイオヘルス(24.5%)、2次電池(10.7%)、有機発光ダイオード(OLED、7.9%)、電気車(92.4%)、化粧品(21.5%)、農水産食品(2.9%)、プラスチック製品(5.7%)など新商品の輸出の成長の勢いが堅調、肯定的という評価だ。

貿易収支は31億ドルで85ヵ月連続黒字を維持した。昨年の月平均の貿易黒字(59億ドル)よりは低い水準だ。景気減速及び交易量の減少で第1輸出国である中国や欧州連合(EU)を中心に輸出が減少した影響が大きかった。

昨年の輸出全体の26.8%を占めていた中国輸出が主力品目を中心に17.4%減少した。対中国輸出は4ヵ月連続後退している。EU輸出も船舶、石油化学、コンピューターなど、品目を中心に8.5%減少した。このほか、アセアン(-3.2%)、日本(マイナス6.7%)、中南米(-33.8%)、中東(-27.1%)への輸出が低迷した。

ただ、米国(16.0%)、CIS(9.6%)、インド(4.7%)への輸出は増えた。3か国への輸出額はそれぞれ5ヵ月、8ヵ月、6ヵ月連続上昇傾向にある。

先月の輸入364億7000万ドル1年前より12.6%減少した。原油や液化天然ガス、半導体製造装備および電動機・発電機など、品目を中心に減った。

newsis
https://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1=101&oid=003&aid=0009088053


毎月月初に発表される前月の「輸出入動向」からの記事になります。以下、資料の出典に言及がない場合は、こちらの発表時に添付されている資料から取得しております。
参考 2月の輸出入動向産業通商資源部

輸出入結果概要は表の通り

2019年1月までですが、月間輸出入額推移になります。

確かに下落傾向にあります。ただ、下落前の増加の勢いが凄いことも理解が必要!!

2月は日数が短いので、月次推移でみると減少するのは当然だよね〜と思うので、2008年から2月だけの月次輸出入額を並べてグラフにしました。(データは韓国関税庁より)

確かによかった頃と比較すると確かに50億ドル程悪い…

品目別の輸出額資料をみてみましょう。

半導体・石油化学・無線通信機器・コンピューターの落ち具合が何とも…

そこで、1番の輸出品目である半導体の輸出額推移をグラフにしてみました。(データは韓国関税庁より)

昨年9月を境にして急降下しています。ただ、18年2月よりは悪いのは事実ですが、17年2月よりは良いのもまた事実。’17年後半から’18年9月ごろまでが超好況だったとわかります。

こちらは、国別の輸出額の資料をまとめてみました。

アメリカへの輸出が好調なようで何よりです。それにしても中国への輸出の減少は凄い。

なお、”輸出動向レポート”には各国に対する寸評のようなコメントがついており、日本に関するコメントは以下の通り

(日本)
①石油製品(中国と東南アジアの精製能力拡充によるアジア市場内供給過剰持続)、②石油化学(合成繊維の原料価格の持続下落)、③無線通信機器(日本消費者の最新スマートフォン買い替え需要減少)など不振で減少
* 日本輸出額/増減率(億ドル,%) : (‘18.2) 24.5(19.6) → (‘19.2) 22.8(△6.7)
* 2.1~25日輸出額/増減率(億ドル,%):(石油製品)3.6(△7.4),(石油化学)1.0(△26.9),(無線通信機器)0.2(△51.0)
こちらに日本からの輸入制限のため減少した!!という日がくるのでしょうか?

こちらは、国別の輸入額の資料です。

日本はまだ輸出規制をしていないのに、すでに韓国の日本からの輸入は減少傾向…EU・中東からの輸入減少も目立ちますね。記事の内容と輸入国で減少している国から推測すると原料や生産に必要な機械を輸入している国からの減少が多いので、これでは3月の輸出も見込み薄ではないか?と思ってしまいますが…

昨年が良すぎたとは言え、輸出が減少しているのは事実なので、韓国政府は以下の対策を発表する予定です。

輸出主務省庁である産業省は4日に開かれる経済活力対策会議で輸出活力向上対策を発表する予定である。ソン・ユンモ産業部長官は「これまで出てきた現場の問題点と輸出企業の提案をもとにした対策を発表する」とし「輸出活力向上対策に基づいて、中小企業と農食品、バイオヘルス、韓流の連携文化コンテンツ、サービス、産業の海外進出支援策など分野別の対策も順次公開する予定」と話した。

輸出活力対策には▲輸出債権の早期現金化▲輸出契約ベースの特別保証▲施設の運転製作資金の適期支援など輸出企業の資金活用に息を吹き込む対策▲展示会海外支社化など輸出マーケティング支援の強化とと中長期根本産業体質改善案などが含まれる見通しだ。 アジア経済

もうしばらく輸出減少が続くのでしょうか。それともGalaxy S10で巻き返せるのか…今月の輸出は注目です。

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