韓国、2次電池関係業界”リチウム”確保に全力!

鉄鋼・化学業界’白い石油’リチウム確保戦激化

  • 電気自動車バッテリー・ESS中心素材…ポスコ購買拡大前防衛活動
  • LG化学リチウムの供給契約増、サムスンSDIは、ポスコと合弁法人

‘白い石油’と呼ばれるリチウムを確保するため、鉄鋼・石油化学業界が早足を促している。2030年世界の自動車販売量の13%を占めるものと見込まれる電気自動車のバッテリーはもとより、エネルギー貯蔵装置(ESS)に入る二次電池の中心素材が“リチウム”であるからだ。

ポスコ新収益源確保のためリチウム確保に注力

18日、業界によると、ポスコ(POSCO)は最近、オーストラリアの鉱山開発企業ピルバラ(Pilbara Minerals)と了解覚書(MOU)を締結し、リチウム精鉱の購買量を24万tから31万5000tに31%増やすことにした。2020年から年間3万tの生産を予定する水酸化リチウム・炭酸リチウム生産量を年間4万tと33%増やすためにはリチウム精鉱がそれだけ必要なためだ。ポスコは昨年2月、オーストラリア西部ピルガングーラ(Pilgangoora)のリチウム鉱山の持分100%を保有するピルバラと年間最大24万tのリチウム精鉱の長期購買契約を締結している。

ポスコが生産するリチウムは電気自動車バッテリーの中心素材で’白い石油’とも呼ばれる。スマートフォンに搭載する電池に必要なリチウムは20~30g程度だが、電気自動車のバッテリーには約30キロのリチウムが必要である。バッテリー業界としてはリチウム確保が重要課題である。したがって、ポスコは2017年25万tだった世界リチウム需要量が電気自動車市場拡大によって、2025年71万tに増加するものと展望している。このため、同社は今後5年間10兆ウォンをつぎ込み、リチウム事業を新しい収益源として育てていくという計画だ

2次電池は正極材(リチウムを含む)、負極材、分離膜(セパレーター)、電解質で構成される。このうち、ポスコは、リチウム、正極材、負極材を直接生産している。リチウムは2010年リチウム直接抽出の独自技術(PosLX)を開発、2017年に光陽製鉄所内の年産2500tデモプラントを竣工し、炭酸リチウムを生産している。昨年2月、正極材の主要原料であるリチウムの確保に向け、ピルバラの持分4.75%(7950万豪州ドル)を買収したポスコは、今年ピルバラの持分4.75%に相当する転換社債も買収する計画だ。

さらに、昨年8月、アルゼンチン北西部オムブレ・ムエルト湖の1万7500㏊規模の塩湖鉱権を、ギャラクシーリソース(Galaxy Resources)から買収した。この塩湖は20年間、毎年2万5000tのリチウムを生産できる塩水を保有している。ポスコはアルゼンチンの塩湖にリチウム工場建設の許認可を完了して、独自技術(PosLX)を適用してくる2021年からリチウムを生産する計画だ。ポスコの独自技術PosLXは塩水から少なくとも80%以上の高いリチウム回収率を誇る独自技術である。

LG化学・サムスンSDIもリチウム確保に

電気自動車向けバッテリーを作るLG化学サムスンSDIもリチウムの確保に専念している。LG化学は、昨年、カナダ、中国、オーストラリアのリチウム会社と相次いでリチウムの供給契約を締結した。6月にカナダのネマスカリチウム(Nemaska Lithium)から毎年7000t、8~9月に中国のガンフォンリチウム(Jiangxi Ganfeng Lithium)から毎年9万3000t、12月にオーストラリア・キッドマンリソース(Kidman Resources)から毎年1万2000tなどだ。サムスンSDIは、ポスコと共にチリ北部メヒヨネス市に正極材の生産合弁法人を設立し、2021年から稼動予定で、2021年下半期から年間3200t規模の電気自動車用の正極材を生産する計画だ。

一方、リチウムの国別埋蔵量は、チリ750万t、中国320万t、アルゼンチン200万t、オーストラリア160万tなどだ。ただ、全世界のリチウム市場での中国メーカーの影響力がより大きくなっている。実際、昨年12月、中国最大のリチウム供給業者である天斉リチウム(Tianqi Lithium)はチリ最大のリチウム生産業者であり、世界2位のリチウム生産会社である SQMの持分23.77%を40億ドル(約4兆4400億ウォン)で買収している。

ファイナンシャルニュース
https://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LS2D&mid=shm&sid1=101&sid2=261&oid=014&aid=0004163147


鉄鋼大手のPOSCOは鉄鋼以外の収益源確保のため、リチウム事業に注力していくという記事は何度も読んだことがあったのですが、ようやく具体的な動きがまとまっている記事が出てきたのでご紹介。
POSCO、鉄鋼来年も「二重苦」…新成長事業に総力 鉄鋼だけでは景気に大きく左右されるためではないかと思いますが。

ポスコ日本法人サイトからもプラントのニュースを見つけることができました。”デモ”プラントとあるのですがポスコサイトでは商業生産突入とある…
参考 韓国初、リチウムの商業生産へ突入POSCO Japan

ポスコの独自技術PosLXは塩水から少なくとも80%以上の高いリチウム回収率を誇る独自技術である。
日本の新聞にも掲載されるくらいなのですごい技術なのでしょうね。いまいちすごさがわからないのは素人の無知からくるのですが…
参考 POSCO、塩水からリチウム抽出 回収率は8割超web産業新聞

電気自動車向けバッテリーを生産するLG化学・サムスンSDIですが、業界ランキングでは4位・6位あたりの会社です。ちなみに1位はパナソニックです。
韓国、バッテリー出荷量増加もシェアを日本・中国に奪われる 日本・中国に遅れをとった韓国電気自動車バッテリー産業 パナソニックのリチウム仕入れ先もこの記事の内容のようにリチウム確保に注力されているのでしょうね。お隣には勝ってもらいたい。

全世界のリチウム市場での中国メーカーの影響力がより大きくなっている

嫌な予感しかしないのは私だけでしょうか?正直ろくなことがなさそうですが金を持っているものは強いということですね。

ポスコ
POSCO【企業基本情報】

LG化学
LG化学【企業基本情報】

サムスンSDI
サムスンSDI【企業基本情報】

こちらのクリックをお願いいたします。

コメントを残す