延滞率急増、不良資産増加…地方貯蓄銀行危機

借金を背負う人

  • 地域景気の低迷、金利引き上げ
  • 地方貯蓄銀行は融資延滞率高騰
  • 大型貯蓄銀行に利益が偏り経営悪化
  • 金融当局の先制的対応に乗り出すべき

地方貯蓄銀行の経営状況が尋常でない。地域の景気低迷の影響で融資延滞率が急騰し、不良資産が増えるなど、銀行の健全性が悪化している。これから金利引き上げなどで一部の貯蓄銀行発の焦げ付き問題が拡大する可能性もあるだけに、事前の備えが必要だという指摘が出ている。

健全性指標に赤信号

27日、金融監督院によると、慶尚北道慶州市に本店を置くデウォン相互貯蓄銀行の貸出延滞率9月末現在32.8%で、昨年9月末(18.5%)より14.3%ポイントも増加した。わずか3カ月前の今年6月(1.1%)と比較すれば30%以上の増加だ。延滞は、銀行が貸した元利金の3分の1ほどを1ヵ月以上回収できなかったという意味だ。

デウォン貯蓄銀行の融資全体資産のうち3ヵ月以上元金と利子の返済が延滞されるなど”固定”・”回収不透明”・”推定損失”等級に分類された資産(不良資産)が占める割合も9月末33.2%と1年前(18.9%)より14.3%ポイント増えた。融資延滞率と不良資産の割合は、銀行の健全性を判断する先行指標である。延滞が増え、不良資産がたまると純利益と資本が減り、結局、金融会社が顧客から預かった預金を返す余力をなくなるからだ。

健全性指標に赤信号が灯ったのはデウォン貯蓄銀行だけではない。大邱で営業する百済貯蓄銀行の延滞率も12.4%に1年間で5.8%ポイント上昇した。この銀行の融資全体資産のうち”固定”以下の資産の割合は8.8%から13.9%に上がった。清州(3.9%→8.8%:4.9%p増)、スター(5.9%→9.2%:3.3%p増)、国際(2.6%→5.6%→3.1%p?)、平澤貯蓄銀行(3%p)なども、延滞率が1年前より2倍近く跳ね上がった。

このように地方の中小銀行を中心に37つの貯蓄銀行の延滞率が国内全体79つの貯蓄銀行の平均延滞率(4.6%)を上回った。貯蓄銀行中央会の関係者は「地方貯蓄銀行の健全性など、営業環境が悪化したのは、一言でいうと地方の景気が悪いから」とし、「地方銀行では主に地域の自営業者や中小企業などに金を貸すため、地域の主力産業の低迷などで融資するだけの業者すら見当たらないという訴えが多い」と話した。

このような影響で79つの貯蓄銀行のうち、44行は今年の1月〜9月の純利益が昨年同期より後退した。釜山に基盤を置くウリ貯蓄銀行は、純利益が昨年より186億ウォンも減少した。IBK貯蓄銀行(▲114億ウォン)、KB貯蓄銀行(▲121億ウォン)、ハナ貯蓄銀行(▲114億ウォン)、ハンファ貯蓄銀行(▲97億ウォン)なども純利益が前年比100億ウォンほど減少した。

金融当局”すぐに不良の可能性は低い”

しかし、地方貯蓄銀行中心の健全性と純利益の悪化傾向は、金融当局のこれまでの説明とは相反するものだ。金融監督院などは、貯蓄銀行業界が高金利の商売で莫大な利益を手にし、管理・監督の重点を融資規制に主に合わせているからだ。これは一部の大手貯蓄銀行による’錯視効果’という分析が出ている。SBI・OK・ウエルカム貯蓄銀行など上位の貯蓄銀行が利益を独占する偏りが強まり、これと正反対な地方中小の貯蓄銀行の経営悪化が隠されているという話だ。

金融監督当局もこのような偏り現象を認めながらも、直ちに地方貯蓄銀行に不良などが発生する可能性は小さいと見ている。金監院関係者は「最近、延滞率が急騰したデウォン貯蓄銀行の場合、全体融資額が60億ウォン程度に過ぎなかったうえ、一部の延滞が発生し、延滞率が大きく上がった」とし、「まだ貸出延滞率や自己資本比率などは、そのほとんどが安定的だと考える」と話した

国際決済銀行(BIS)基準自己資本比率は、危険加重資産に比べて自己資本の割合で、同比率が高いほど、金融危機などが発生した時、金融会社が顧客のお金を返す能力がしっかりしていることを意味する。現在、資産1兆ウォン以上の貯蓄銀行は BIS割合8%、1兆ウォン未満は7%未満であれば、金融当局が資本拡充命令など適期是正措置をする。79つの貯蓄銀行のうち、自己資本比率が10%を下回っている銀行は、ウリ貯蓄銀行(7.04%)とマストサムイル貯蓄銀行(9.32%)の、2行だけで全て経営改善対象の7%は超えている現状だ。

そうしながらも、金監院関係者は「経営状況の良い銀行は多額の純利益を上げて、地方貯蓄銀行は困難を経験するなど会社によって浮き沈みがあるのは事実だ」とし、「延滞率も上昇傾向で推移を見守る」とした。

参照元:edaily
https://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1=101&oid=018&aid=0004281039


記事の読み始めは、すごい延滞率の高さだな!!と驚いていたら、

最近、延滞率が急騰したデウォン貯蓄銀行の場合、全体融資額が60億ウォン程度に過ぎなかったうえ、一部の延滞が発生し、延滞率が大きく上がった

ということのようで、金融当局はそれほど問題とは思っていないご様子。日本だとどんな感じかと調べたところ貸倒率ばかり出てきます。(消費者金融で5%〜10%ほど)

延滞率で調べたら、奨学金の延滞率が出る始末。

参考 独自集計!全大学「奨学金延滞率」ランキング東洋経済

記事では奨学金延滞率が平均1.3%とあるので、貯蓄銀行の延滞率4.6%より好成績w
500位以内に自分の卒業校が出ていなかったので一安心しました。

ところで、そもそも貯蓄銀行って何?という方に

まず、日本語のwikipediaの貯蓄銀行の解説から

貯蓄銀行(ちょちくぎんこう)とは、個人の貯蓄を引き受けることを主目的とする金融機関である。元来は19世紀に欧米諸国に広まった、庶民に対して倹約を奨励し貯蓄により生活を安定させるための公益的な金融機関であった。社会意識を持った個人により設立される場合と、公的な取り組みで設立される場合とがあり、郵便貯金はもともと後者の一形態であった。各国で独自の消長をたどっており、現状は一概には要約できない。 wikipedia

次に、韓国のdoopediaの貯蓄銀行解説の翻訳

貯蓄銀行とは、庶民や中小企業の金融便宜を図って貯蓄を増大するために設立された金融機関。
1973年に設立された地域金融機関としての本来の名称は相互信用金庫だったが、2001年3月の相互信用金庫法が、相互貯蓄銀行法に改正され、2002年に相互貯蓄銀行に名称が変更され、2007年に貯蓄銀行に名称を短縮した。業務は、既存の相互信用金庫と大きく変わらないが、それぞれ別々の口座番号システムを使用していたが、金融決済院のネットワークを介して統合された。一般の銀行より金利が高い反面、ローン金利も1〜2%高い。doopedia(韓国語) 

韓国人からは、日本の消費者金融と同じような感じと説明されたのですが、実際の機能としては、銀行のような機能+消費者金融みたいな感じでしょうか。

貯蓄銀行の場合、消費者金融部分の貸出金利が20%前後の商品がどうしても目立ちますが、5%〜10%あたりの商品(不動産担保ローンなど)も一応存在しています。

日本系企業・在日韓国人の企業が上位を占めていて、ある意味イメージ悪化の原因になっているような…

業界1位:SBI貯蓄銀行(SBIグループ)
業界2位:OK貯蓄銀行(在日韓国人が経営)
業界5位:OSB貯蓄銀行(オリックスグループ)
という感じの業界勢力図なのです。

 

 

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