企業も個人も体感景気は最悪…

韓国銀行から毎月下旬に”企業景気判断指数(BSI)”と”経済心理指数(ESI)”が発表されます。BSIは、各企業の現在の景気判断(業況BSI)と翌月の景気判断(業況展望BSI)を全体・製造業・非製造業・各産業・企業規模など46に分類して公表されます。

そのため、全体の考察以外は、マスコミ各社で解説する内容が大きく変わってきますので、このニュースについて配信された各マスコミ記事を読んでみて景気の雰囲気が理解しやすいと思った3つの記事をご紹介したいと思います。

また、韓国統計庁が情報を更新しましたら、別途経済指標としてご紹介できればと考えております。

 

新年恐ろしい企業···企業の景気見通し2年5ヶ月ぶりの最低

  • 韓銀、企業景気判断指数(BSI)・経済心理指数(ESI)
  • 業況BSI”72″2016年10月以降最低

企業の来年1月の景気見通しが2016年8月以来最低水準に落ち込んだ。新年を控えて希望よりは不安が先行している。

韓国銀行が28日発表した”12月企業景気判断指数(BSI)”によると、今月、全産業の業況BSIは72で1ヶ月前より2ポイント下落した業況BSIは、企業が認識する景気状況を指数化したものだ。基準値の100より低ければ、景気を悲観する企業が楽観する企業より多いという意味だ。全産業の業況BSIは2016年10月(71)以来最も低い水準だ。

産業別に見ると、製造業の業況 BSIが71で2ポイント下落した。細部業種の中では化学物質・製品(61)で16ポイントも下落した。

製造会社を規模別に見ると、大手企業の業況 BSIが76から73に下落しており、中小企業は69に変わりはなかった。

業況展望指数も2016年8月(71)以降最安値だ。製造業の業況展望BSI(71)は前月と同じだが、非製造業業況展望 BSI(72)が2ポイント下がった。 細部の業種別に見ると、国際原油価格の下落によって製品の販売価格が下がりかねないという懸念が浮上し、石油精製・コークス(63)は16ポイントも急落した。完成車販売の低迷への懸念が浮上し、自動車(62)も展望指数が3ポイント落ちた

ソウル経済
https://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LS2D&mid=shm&sid1=101&sid2=263&oid=011&aid=0003474432

12月の製造業の景況感2ポイント減少…業況展望は維持

国内製造業従事者が感じる体感景気の水準を示す企業景気判断指数が前月より2ポイント下落した。一方、業況展望BSIは前月と同じ水準を維持した。

28日韓国銀行が発表した”12月企業景気判断指数(BSI)および経済心理指数(ESI)”によると製造業の業況BSIは71で前月より2ポイント下がった企業景気判断指数は基準値100を上回れば、景気を肯定的に見る企業がそうでない企業より多いことを、100を下回るとその反対を意味する

韓銀の関係者は「食料品などが上昇したが、化学、1次金属、電子映像通信などが下落し、前月より小幅に下落した」と説明した。

実際の化学1次金属電子映像通信はそれぞれ16ポイント、7ポイント、3ポイント下がった。化学は主要化学製品(エチレン系)供給過剰と米中貿易戦争による需要の鈍化、1次金属は、中国内の鉄鋼価格の下落や前方産業(建設、自動車)の不振などが業況の低迷の主な要因として働いている。

今月の製造業の業況展望BSI(71)も石油自動車などが16ポイント、3ポイントそれぞれ下落したが、造船の受注増加による実績回復期待感で造船電子映像通信がそれぞれ6ポイント、4ポイント上昇したため、製造業全体では前月と同じ水準を維持している。

企業と消費者をすべて含めた民間の体感景気を総合的に示す12月経済心理指数(ESI)は前月より0.3ポイント上昇した91.9を記録した。一方、経済心理の循環的な流れを把握するため、 ESIから季節的要因と不規則変動を除去した循環変動値(93.4)も前月より0.4ポイント下落した。

経済心理指数もやはり、企業景気判断指数と同様、基準値100を上回れば、景気を肯定的に見る企業と消費者がそうでない企業と消費者より多いことを、100を下回るとその反対を意味する

毎日経済
https://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LS2D&mid=shm&sid1=101&sid2=263&oid=009&aid=0004279057

企業の体感景気26ヵ月ぶりに’最悪’…製造業”人件費への懸念”

  • 米中貿易紛争の影響…化学の業況BSI16ポイント急落
  • 非製造業BSI22ヵ月来最低…”経済不確実性強まる”

景気低迷に対する不安感が高まり、企業体感景気が26ヵ月ぶりの最低値に落ちた。企業各社は、業種を問わず、内需不振を最も大きな支障事項に挙げ、製造業を中心に人件費の上昇に対する懸念も深まった

韓国銀行が28日発表した”2018年12月企業景気判断指数(BSI)”によると、今月、全産業の業況BSIは前月より2ポイント下落して72を記録した。2016年10月(71)以来2年2ヵ月ぶりの最低値だ。

BSIは、企業が認識する景気状況を示す指標として、基準値の100未満になると、景気を悲観する企業が良く認識する企業より多いという意味だ。2003年から昨年まで長期平均は80を記録している。韓銀はこの12日から19日まで全国3085社(回答率83.5%)を対象に調査を実施した

今月、製造業業況BSIは71で前月より2ポイント下落した。先月5カ月ぶりに上昇したが、再び下落に転じた。大企業BSI(73)が3ポイント下落し、中小企業BSI(69)は前月と同じだった。輸出企業(75)は4ポイント、内需企業(69)も1ポイント下がった。来月製造業展望BSIは71で横ばいを記録した。

韓銀の関係者は「米中貿易紛争の長期化で5月以降、企業景気が横ばいから減少傾向に転じた」、「年末の実績不振と在庫調整の影響もある」と説明した。

製造業種別には、化学が供給過剰、米中貿易紛争による需要の減速で16ポイント下落し、1次金属は、中国国内の鉄鋼価格の下落や建設、自動車など前方産業の低迷で7ポイント下がった石油の場合、国際原油価格下落に対する懸念で、来月の展望BSIが16ポイントも急落した。

製造業者の一番大きな経営懸念事項として内需不振(25.1%)を指摘した。不確実な経済状況(15.6%)が続いて、人手不足・人件費の上昇(11.7%)に対する懸念も前月より大きくなった。また、輸出不振に言及した会社(10%)も相当数だった。

非製造業業況BSIは1ポイント下落し73となった。昨年2月(73)以来1年10ヵ月ぶりに最も低い水準だ。芸術スポーツが、冬場の非需要期と微細粉塵の増加で野外活動が減り、17ポイント下落し、卸小売業も3ポイント下がった。一方、情報通信業は年末公共機関のITサービスの受注が増えて、11ポイント上昇した。来月非製造業展望BSIは72で2ポイント下がった

非製造業者も、内需不振(19.9%)に対する憂慮が最も高かった。さらに、競争の激化(13.9%)、不透明な経済状況(13.6%)などを経営上の問題点と言及した。

BSIに消費者動向指数(CSI)を合わせて算出した経済心理指数(ESI)は前月より0.3ポイント上昇した91.8を記録した。ESIで季節的要因、不規則変動を除いた循環変動値は93.4に0.4ポイント下がった。

朝鮮Biz
https://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LS2D&mid=shm&sid1=101&sid2=263&oid=366&aid=0000423304


消費者動向指数(CSI)が朝鮮Bizの最後で言及されていますが、消費者動向指数についての記事は下記のリンクの記事で直近の内容をご覧いただけます。
韓国、寒い消費者心理、住宅価格も悲観的

個別の業種でいうと

  • 現況BSI「化学(物質・製品)」「一次金属」
  • 業況展望BSIでは「石油精製・コークス」「自動車」

このあたりの業種が良くないという意味で目立つ業種になっています。

各業界の有名企業としましては、

あたりでしょうか。(当サイトで基本情報を公開した企業はリンクを入れました)

BSIという指標は、中央が100ということなのですが、記事では100を超えている業種がありません…
そこで、韓国統計庁で公開されているデータベースで今年1度でもBSI100を超えている業種を調べてみました。

業況BSI
化学物質・製品
医療物質・医薬品
電気・ガス・蒸気

業況展望BSI
化学物質・製品
医療物質・医薬品
電子・映像・通信機器
医療・精密機器
情報通信業

業況BSIも展望BSIも7月ごろまでは100を超えている業種が存在していたのですが…化学は今年前半は好調な業況BSIでしたが、記事の通り状況が悪いことで目立っています。それだけ急激に悪化したということでしょう。

経済心理指数(ESI) 企業景況判断指数

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