韓国家計負債

韓国の家計負債に関するデータをご紹介。なお、データは韓国統計庁から取得

家計負債推移(2007年〜2018年)

韓国の家計負債の推移をグラフにしたもの
(注:2007年〜2017年は12月末の家計負債、2018年は9月末の家計負債)

グラフ単位:兆KRW

グラフの通り
2007年12月末:665兆KRW
2018年9月末:1,514兆KRW
この期間で、848兆KRW(127.6%)家計負債が増加しています。

家計負債の中身

韓国の家計負債が膨れ上がっているのは、前グラフで理解できるとして、どこから借りた負債なのかを2007年と2018年の比較で見ていくことにします。

グラフ単位:兆KRW

預金取扱機関とは、銀行・貯蓄銀行などのこと
その他金融機関等とは、保険会社・証券会社などのこと
販売信用とは、信販会社などのこと(クレジットカードなど)

預金取扱機関とその他の金融機関からの借入が全体の95%程度あり、預金取扱機関が113.7%増(539兆KRW)、その他金融機関が165.7%増(258兆KRW)で、増加額では預金取扱機関からの借入増加が大きいが、増加率ではその他金融機関からの借入増加が目立つ。

その他金融機関である証券会社や保険会社から融資を受けられるということは、株や保険などの証券を持っていると思われ、それなりに資産がある方が借りているのではないかと推測できる。(金融機関としては担保があるので、もしもの時も大丈夫)

預金取扱機関からの負債の中身

統計庁の資料では、預金取扱機関からの負債は、貯金銀行(銀行)からの負債と非銀行預金取扱機関(第2金融圏)からの負債に分けられており、さらに、それぞれ「住宅ローン」と「その他のローン」に分類・集計されています。

グラフ単位:兆KRW

このグラフでは、銀行と第2金融圏のどちらから融資を受けたかがわかります。金額としては、銀行からの借入は2007年363兆KRWから2018年695兆KRWと332兆KRW増加し、第2金融圏からの借入は2007年110兆KRWから2018年317兆KRWと206兆KRW増加しています。

増加率でみると第2金融圏からの借入は187.3%増加しており、この11年で2.8倍も増えています。銀行借入は、91.4%増なので約2倍

つまり、余裕がある人が借りる銀行からの借入も増加していますが、それ以上に余裕がない人が借りる第2金融圏からの借入が急激に増加しており、金銭的に苦しくなりやすい人(やすでに苦しい人)がお金を借りていると思われます。

そこで、上記のグラフを「住宅ローン」と「その他のローン」にさらに分けたグラフを作りました。

グラフ単位:兆KRW

こちらのグラフを見ると

  • 銀行の融資は、住宅ローンが増加
  • 第2金融圏の融資は、その他のローンが増加

ということがわかります。

総合すると、生活に余裕がある方は、銀行から住宅ローンや証券会社・保険会社から不動産投資のために借入をし、生活に余裕がない方は、第2金融圏から生活のために借入をしているということになります。

とすると、
①不動産価格が下落し始めた場合(富裕層)
②景気が悪化した場合(富裕層+貧困層)
という現象が現れた場合、韓国の家計負債の返済ができず….(さよなら)

さらに、個人事業主に関しては、家計負債のデータに現れないデータがあることがわかってきました。

統計庁の資料の漏れ

統計庁の「家計信用(負債)」のデータを紹介しましたが、かなり重大な”漏れ”が存在していると思われます。それは、個人事業主が事業のために借入をした場合、「家計信用」のデータには載らず、「事業負債」にデータが載るため、個人事業主の借金が家計負債に上乗せされるということです。

この点のデータを探しているのですが、見つけることができずにおり、見つけ次第、ご紹介できればと考えています。

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